秀樹さんの魅力光るバラード!アナタはどんな曲が好きですか?

秀樹さんはアクション型ではなく、バラード作品なども結構人気があります。特に1976年に発表した「若き獅子たち」と「ラストシーン」は作詞阿久悠さん、作曲三木たかしさんのコンビによって素晴らしい仕上がりになっています。

「若き獅子たち」のサビの部分、「風よ~なぶるな~獅子のたてがみを~♪」が私は特に好きで、あの百獣の王・ライオンの姿がすぐに想像でき、秀樹さんの男らしさと重ね合わせてしまいます。

「若さを誇らしく思うときに~♪」この1番の最後の歌詞も私は大好きで、その時代の若者に対する応援歌にも聞こえてきます。本当、若さは今しかないのだ、前向きに行こう!って励ましてくれるような、そんな印象があります。

「ラストシーン」は秀樹さん、コンサートでよく歌っていますが、これは年上の女性に憧れる男性がテーマで、結局は別れる羽目になる悲しい結末なのですが、でも秀樹さんにはピッタリの曲でもありました。

歌詞のサビの部分「ありがとう~幸せだったわ~一緒に歩けなくてごめんなさい~暖かい春の日差しの中で熱があるように僕は震えてた~♪」これは聞いてると何ともせつなさを感じます。

年上の女性を好きになったのに、男性の方が年下だったため、付き合えなくなってしまい、失恋してしまった…その感情がよく出ています。

結局は失恋をテーマにした曲なのですが、「ラストシーン」も秀樹さんにしか歌えない曲です。

秀樹さん、シングルで出したバラード曲はその後も素晴らしい作品が続々ありました。1978年「遥かなる恋人へ」、1979年「勇気があれば」、1980年「サンタマリアの祈り」、1982年「南十字星」、1984年「抱きしめてジルバ」などなどどれも秀樹さん、素晴らしく歌いこなしていることが分かります。

「遥かなる恋人へ」は、故郷に残した恋人を思って、すぐにでも会いに行きたい気持ちがよく出ていますし、「勇気があれば」は勇気を持って好きだと打ち明けたい気持ちが込められています。

「サンタマリアの祈り」では、バラードにしては5分26秒と意外にも長く、秀樹さんも歌いこなすのは大変だったのではないかと思います。

でもこの「サンタマリアの祈り」は山口百恵さんも好きだと秀樹さんが話していました。何ともせつない男性の気持ちを表したこの曲は、聞けば聞くほど私の心を引き付けて行きました。

「南十字星」のリリースで、秀樹さんはデビュー10周年を迎えました。この曲は映画「南十字星」の主題歌でもあるのですが、これもまた男女の恋愛感情を表現した曲です。

オリコンでは最高6位にラインインして、ヒットしました。私自身シングルの「南十字星」も好きなんですが、個人的にはアルバムバージョンで収録した「南十字星」が大好きなのです。

アルバムではこの「南十字星」の男女の恋愛感情が凄く濃く描かれているように聞こえるからです。勿論歌番組では、十字架をバックに白いタキシード姿で「南十字星」を歌う秀樹さんを一生懸命見ていました。

テレビカメラで秀樹さんの視線が自分の目の所にいくと、まるで秀樹さんが自分の為に歌ってくれてるんだと思って、胸がドキドキしたものでした。「あ~ん、ヒデキィ!」と私もいつしか秀樹さんの虜になっていました。

「抱きしめてジルバ」はワム!の「ケアレス・ウイスパー」のカバー曲であり、同時期に郷ひろみさんも「ケアレス・ウイスパー」の題名として発表し、秀樹さんと競争になりました。

結果的に売り上げではひろみさんより秀樹さんの方が勝ちました。同じカバー曲でシングルを出すとは、秀樹さんとひろみさんのライバルとしての戦いが今ここでハッキリと分かりました。