秀樹さんの今でも尚歌い継がれている曲と言えば、1978年8月25日にリリースした「ブルースカイブルー」ですね!
この作品は作詞阿久悠さん、作曲馬飼野康二さんです。作詞家の阿久悠さんは、すでに他界されてらっしゃいますが、これまでアイドルや演歌など多くの歌手に素晴らしい作品の数々の作詞をされてきました。
1978年と言えば、同時期にピンクレディーや石野真子さん、岩崎宏美さんなどにも曲の作詞を引き受け、大ヒットに結び付けています。それだけ偉大な作詞家だったことが伺えます。
さて、秀樹さんのバラードの最大のヒット曲「ブルースカイブルー」ですが、オリコンでは6位にランクインし、1978年のレコード大賞の金賞を受賞、そしてレコード大賞のグランプリの候補とまで噂されていました。
ですが1978年はピンクレディーがシングルを出すたびに大ヒットを飛ばし、山口百恵さんも「横須賀ストーリー」のヒットで、グランプリ候補に挙がっていました。
レコード大賞は結局ピンクレディーが受賞しましたが、秀樹さんの「ブルースカイブルー」は惜しくもグランプリは逃したものの、インパクトのある作品としてヒットしました。
青空をテーマにした曲ではありますが、ここでも男女の恋愛感情が込められており、結局は別れてしまう…でもその割には明るい曲で、秀樹さんのファンでなくても、この「ブルースカイブルー」は好きだと評価してくれる人は沢山いました。
曲の長さは5分13秒。テレビの歌番組でフルコーラスを歌うことは、なかなか難しいと秀樹さんは言ってました。でもフルコーラスで聞けなくても、十分秀樹さんの最大のバラードのヒット曲となり、何年たっても秀樹さんはこの歌をテレビで歌いづつけることになります。
テレビでは女性のバックコーラスと共に、「青空よ心を伝えてよ~♪」と見事に歌いこなしています。
真っ青な空に向かって、秀樹さんが思い切り手を伸ばして歌唱する姿は、本当に私達ファンを引き付けてくれました。しかし、カラオケで歌うとなると、この曲は難しいです。
何せ5分13秒の長さですから、素人が歌うと、喉がどんどん疲れてくるのです。ですが秀樹さんはさすがにプロですね、レコーディングも見事にこの5分13秒を最後まで歌いこなしているのです。
平成になっても、秀樹さんはNHK歌謡コンサートなどで、「ブルースカイブルー」を歌唱していました。秀樹さんにとって、この曲は名作中の1つなのです。
1978年にリリースした時は23歳だった秀樹さん。ですが何歳になっても秀樹さんが歌うと全然古さを感じません。
そして平成生まれの若者たちも、秀樹さんの「ブルースカイブルー」を聞くようになりました。
今思えば、「ブルースカイブルー」を出した時から秀樹さんのアイドルから大人の歌手への変化する時期だったのかもしれません。レコードジャケットを見ても、何だか大人の雰囲気になりつつあるような顔の表現に見えました。
ちなみに私は秀樹さんの「ブルースカイブルー」のジャケット写真が一番好きなのです。勿論他にも好きなのはありますが。
そして秀樹さん本人も、全シングルの中で自分の出した曲では「ブルースカイブルー」がお気に入りになっています。理由としては、男女の恋愛感情、いわゆるラブソング系が秀樹さん自身好きだったからです。
アイドルとしてでなく、大人としての歌手を目指したきっかけを作った曲でもあるのです。