勇気があればのカップリング曲!IFは私の癒し系の曲です!

「勇気があれば」は「ヤングマン」と同じ1979年にリリースされた曲です。前年の「ブルースカイブルー」と同様のバラードですが、秋に出された曲でもあり、年末に向かってしっとりと歌われたことで有名です。

オリコンでは3位にランクインされ、鐘の音を取り入れたこの曲は本当に素晴らしい作品です。レコード大賞ではこの「勇気があれば」で金賞に入賞しました。「ヤングマン」は元々は日本の曲ではないので、レコード大賞の審査からは外されましたが、それでも秀樹さんには1979年のレコード大賞の最優秀候補と噂がありました。

ですがジュディ・オングさんの「魅せられて」と秀樹さんの「勇気があれば」の売上を比較すると、「魅せられて」の方が上だったので、彼はレコード大賞を取れなかったんですね。本当に残念でした。

さて、カップリング曲・昔はB面とよく呼ばれていましたが、カップリングがベストテン入りすることは当時としてはありませんでした。

ですが秀樹さんの場合、カップリングをA面として出してもいいのではないか?と個人的に思う作品がいくつかあったのですが、中でも「勇気があれば」のカップリング曲「IF」は私にとって癒し系になっています。

「勇気があれば」は素晴らしい曲です。でも「IF」も結構心にじ~んと来るような秋らしいバラードで、昔から私の大好きな、しかもず~っと癒しになっています。

当時は中学生で、なかなかおこずかいでレコードを買うことが出来なかったんです。それがたまたま某FMラジオ局で、「B面コーナー」と言った番組があり、秀樹さんの「勇気があれば」のカップリング曲「IF」を運よく聞くことが出来たのです。

早速カセットテープに録音し、何度も聞いてるうちに、「ああ、これって何ていい歌なんだろう。」と私は思うようになりました。

晩秋から初冬にかけて「IF」を聞くと、何だか私の心は季節の変わり目のせいもあるのか、段々その曲の世界に浸っていったのです。

「今年も終わりなんだ、あと少しで新年が来るけど、何だかせつないなぁ。」なんてIFを聞きながらそんなことを考えていました。

もうヤングマンのヒット以来、私は秀樹さんがどんどん好きになり、IFもテレビで歌えばいいのにとさえ思っていました。ですが歌手がカップリングを歌うことを見ることは当時はなかったですね。

やはり秀樹さんのバラード系は男女恋愛が終わっていく、別れるイメージが多いので、IFもそんな切なさを伝える歌でしたね。でもブルースカイブルーとは違って、何だか大人しめの秋から冬へ向かっていくそんな寂しさを感じるような印象を私に与えました。

それから春の卒業時期に聞いても、IFは癒しになってました。もうすぐ仲良しの友達と別れてしまう…そんな時に秀樹さんのこのIfは寂しい感じはしたんだけれども、元気をくれた曲でもあるのです。

あれから何十年かが過ぎて、CD-BOXとして秀樹さんのシングルがコレクションとして販売されました。その中にIFが入っていて、私は本当に嬉しかったのです。

今は仕事で疲れた時や頭をぼ~っとさせたい時にIFを聞くと、1970年代にタイムスリップ出来て、とても癒された気分になれるのです。

秀樹さん、素敵なカップリング曲、IFをありがとうござました。これからもずっと聞き続けます。